先進医療特約とは

 先進医療は、厚生労働省が認めた高度な技術を使う治療法で、2017101日時点で104種類が認定されています。健康保険が適合されないため医療費は全額自己負担です。毎月の医療費の自己負担の上限を定めた高額療養費制度も適用されず、支払いが高額になるケースが多くなります。これに備えるために医療保険やがん保険の先進医療特約があります。
 先進医療の直接支払いサービスとは、高額の先進医療を保険加入者が立て替えることなく、保険会社が直接、医療機関に支払うサービスのことを指します。受療が決まったら、保険会社に連絡し、医療費の支払いを保険会社が保証する書類の発行手続きをします。治療後には保険加入者を通さずに、医療費の支払いが完結します。対象となる先進医療はほとんどの保険会社が重粒子線と陽子線に限っています。先進医療は健康保険の適用外ですが、確定申告すれば医療費控除の適用が受けられます。

(2017年11月4日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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