児童虐待―Ⅴ

面前DVの脳への影響
 面前DVとは、直接DVの被害にあわないのですが、父親と母親が子どもの前で激しい争いをする場合です。子どもを殴ったり蹴ったりするのではなく、両親の暴言の応酬を子どもが見聞きすることです。
 後頭部に視覚野という視覚的な情報処理を担うところがありますが、面前DVではここの容積が6.1%小さくなります。恐ろしい両親の激しいいさかいを見てしまうと、ずっとその刺激が繰り返されて、小さくなっていきます。

「周産期から見つめなおす児童虐待:アタッチメント障害の脳科学」
(吉村 やすのり)

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