児童虐待の増加

全国の児童相談所(児相)が、2017年度に対応した18歳未満の子どもへの虐待件数は13万3,778件で、前年度より1万1,203件(9.1%)増えました。調査を始めた1990年度から27年連続で増え続けています。厚生労働省は虐待に対する社会的関心が高まり、児相への通報が増えたことが要因とみています。



虐待を種類別にみると、面前DVを含む心理的虐待が7万2,197件で最も多く前年度から9,011件も増えました。暴力などの身体的虐待は3万3,223件(前年度比1,298件増)、ネグレクト(育児放棄)は2万6,818件(同976件増)、性的虐待は1,540件(同82件減)でした。無理心中以外で死亡した子どもは49人おり、年齢は0歳児が最も多く32人です。このうち、生後1カ月に満たない子どもが16人で半数を占めています。大半は生まれた後、適切な世話を受けずにそのまま亡くなっています。49人の中で実母から虐待を受けて亡くなった子は30人、実父は4人でした。

(2018年8月30日、31日 日本経済新聞、朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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