児童虐待の増加

虐待を受けた疑いがあるとして、全国の警察が昨年に児童相談所(児相)に通告した18歳未満の子どもは6万5,431人に達しています。前年より20.7%も増えています。統計がある2004年から13年連続で増えており、初めて6万人を突破しました。児童虐待への市民の関心が高まり、警察への通報が増えたことが一因です。
虐待の内容では、子どもに暴言を吐くなどの心理的虐待が4万6,439人(前年比24.9%増)で、全体の7割を占めています。このうちの6割強にあたる3万85人が、子どもの前で配偶者らに暴力を振るう面前DVでした。暴行などの身体的虐待は1万2,343人、食事を与えないなどの育児放棄が6,398人と続いています。全体の摘発者は、5.7%増の1,176人で、このうち実父や養父などの男性側が7割強を占め、実母や養母などの女性側が3割弱でした。

(2018年3月8日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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