公的年金の支給年齢

 わが国では、自営業者などが加入する国民年金は65歳から支給されます。会社員や公務員が加入する厚生年金は、現在受け取り開始年齢を60歳から65歳に少しずつ引き上げています。2030年度以降は全員が65歳からになります。多くの職場が55歳定年だった時代には、厚生年金を55歳から受け取れました。その後、定年が引き上げられたことに伴い、もらい始める年齢もだんだん遅くなってきています。
 海外では、日本より平均寿命が短い国でも、67歳や68歳などに引き上げる計画が進んでいます。原則65歳の受け取り開始年齢を、60~64歳の間で早めることもできます。しかし、もらい始めると、月々の年金額は少なくなります。逆に、受け取り開始時期を、66~70歳の間で遅らせることもできます。遅くもらい始めれば、月々の年金額は増えます。

(2017年11月19日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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