初婚年齢の上昇と婚姻数の減少

 厚生労働省の人口動態統計によれば、2015年の平均初婚年齢は男性が31.1歳、女性が29.4歳です。この10年でそれぞれ1.3歳、1.4歳遅くなっています。1950年と比較すると、男性で5.2歳、女性で6.4歳高齢化しています。婚姻数は635,156組と11%も減少しています。
 わが国においては、結婚しないと子どもを産まない状況にあります。わが国の生まれた子どもの98%は婚内子です。結婚や妊娠には、個人の意思が尊重されることは言うまでもないことです。しかし、わが国の少子化の危機を突破するためには、若い男女が結婚して子どもを持ちたいと思えるような社会環境作りが大切となります。地方においては、様々な婚活イベントが実施されています。しかし、内閣府の国民生活に関する世論調査によれば、1839歳の男女が今後の生活で力を入れたいことはレジャーや余暇生活が4割を占めています。若い世代は、結婚願望より「こと消費志向」が強くなっています。

(2017年4月22日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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