医師の長時間労働

厚生労働省は、医師の働き方に関する検討会で、2024年4月をめどに罰則つきで適用される、医師の残業時間の上限の設定方法を提案しています。医師不足地域の診療に大きく影響するため、一部の医師の長時間労働を認める内容で、一般労働者に適用される上限より規制を緩和します。その一方、終業と始業の間に一定の休息を確保する勤務間インターバルや連続勤務の時間制限を義務づけることになりそうです。
今回提示された省令の上限となる案は、年間は休日労働込みで2~6カ月の平均月80時間以内、月間は100時間未満を考慮して決めています。しかし、勤務医の4割の残業時間は、休日労働を含めて年960時間を超しています。このため地域医療への影響が出ないよう、医療機関を特定して経過措置として上限の緩和を認めます。集中的に学ぶ必要がある研修医らにも、長時間労働を認めます。一方で、これらの対象には、勤務間インターバルや連続勤務時間への制限などを義務づけて健康確保をはかります。

(2018年12月6日)
(吉村 やすのり)

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