博士課程修了後の雇用形態

国内の博士課程の就職状況は厳しいものがあります。文部科学省科学技術・学術政策研究所の調査によれば、2018年度の博士課程修了者のうち、2020年時点で29%が非正規雇用でした。大学・公的研究機関への就職者のうち2割は、ポストドクターと呼ばれる任期制研究員です。
2019年度の日本の博士号取得者は約1万5千人で、2006年度をピークに減少傾向にあります。対照的に海外では博士号取得者が増えています。米国は2018
年に約9万1千人、韓国は2021年に約1万6千人で、2000年度と比べ2倍超になっています。
近年、大学院博士課程の院生の就職支援に力を入れる大学が目立ってきています。キャリアパスを学術界の外へも広げるため、企業との交流イベントや共同研究を増やしています。就職先確保に苦労する院生が多く、将来への不安が博士課程の人気薄につながっています。日本の研究力の国際評価の低下も止まらず、引用上位10%に入る注目論文の数は、2018~2020年の平均で過去最低の12位に転落しています。1998~2000年の平均は4位でした。

(2022年8月24日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。