厚生労働省の業務の肥大化

1998年に成立した中央省庁改革基本法を受けて、2001年1月に旧厚生省と旧労働省が統合して厚生労働省が生まれました。統合前の旧厚生省は、1938年に旧内務省の衛生局や社会局などを統合して生まれました。旧労働省は戦後の1947年に厚生省から分離された役所で、厚労行政の歴史は再編の歴史ともいえます。
担当するテーマは各省庁の中でも特に幅広くなっています。社会保障、公衆衛生・医療、雇用・労働、保育・子育て、食品などに加えて、戦没者遺族の援護なども担っています。国の社会保障関係費は年約33兆円に上っており、担当する厚生労働省の予算規模は断トツです。国民生活に直結するあらゆるテーマを扱うため国会での質問も多く、職員の長時間労働が常態化しています。

(2018年8月2日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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