受刑者の高齢者率の上昇

法務省の2022年度犯罪白書によれば、2021年に全国の刑務所に新たに入所した受刑者の13.8%を65歳以上が占め、20年間で約4倍の割合となっています。出所した高齢者が2年以内に再び刑務所へ入所する率も2割を超えています。警察が認知した一般刑法犯の件数に占める高齢者の割合は23.6%で、近年右肩上がりで上昇しています。高齢者の犯罪の内訳では、窃盗が最多の69.9%で、半数以上を万引きが占めています。出所後2年以内に再び罪を犯して刑務所に入った高齢受刑者は、2020年に557人と20.7%に上っています。
背景には、高齢受刑者が周囲から孤立している状況があるとみられます。出所後の地域の支援体制をどう構築するかが課題となっています。出所後に住まいの確保や福祉サービスを円滑に受けられるように、各都道府県に設置された地域生活定着支援センターで個別に支援計画を作り、再犯防止を図っています。

(2022年12月14日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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