国民医療費の増加

国民医療費とは、国民の病気や怪我の治療のため、医療機関に支払われた総額をいいます。健康保険からの給付のほか、患者の窓口負担、生活保護など公費で賄う分を合算した額です。2015年度の国民医療費は42兆3,644億円にのぼっています。1人当たり33万3,300円に相当します。高齢者ほど費用がかかる傾向にあります。
財源別にみると、公費が約39%で、保険料が49%、患者負担は12%となっています。自己負担の軽い高齢者の増加などで患者負担率は下がっており、現役世代や公費の負担で補っています。政府の推計では2040年度に68兆5千億円まで膨らむ見通しで、負担の見直しや伸びの抑制が急務になっています。

(2018年9月17日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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