外国人医療費の回収

厚生労働省の発表によれば、全国の約2千病院が外国人患者を受け入れていますが、うち2割近くの372病院で医療費を回収できていませんでした。予期しない受診で全額自己負担となることや意思疎通がうまくいかないことが一因です。平均数は、1病院あたり42人で、10病院は千人を超えていました。
請求から1カ月たっても医療費が全額支払われていない未収金は、372病院で約3千件発生していました。1病院あたり平均約42万円で、21病院は100万円を超え、最高は1,423万円に達しています。総額は1億円です。在留資格を持ち日本で暮らす人が6割、旅行者が4割を占めています。このため、厚生労働省は、入院が必要な重症患者を診る救急病院と、軽症を診る医療機関を全都道府県で選定する作業を進めています。また、政府は旅行保険の加入も促します。医療費を払わなかった経歴がある外国人旅行者には、再来日時に入国審査を厳格にする強硬策もとる方針です。

(2019年3月27日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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