夜間中学の必要性

文部科学省の調査によれば、2016年に夜間中学設置を促す教育機会確保法が成立しました。義務教育を終えていない人らを対象にした夜間中学は、10都府県の計34校にとどまっています。新設を検討・準備しているのは10道県に過ぎません。文部科学省は都道府県に1校以上を目指しています。ニーズの把握が難しいことや、学校についての周知が進んでいないことが、設置が進まない原因とされています。
夜間中学に通う総生徒数は1,729人で、2017年調査から42人増加しています。外国籍は80.0%で横ばいだった。不登校などによって中学で十分学べなかった人にも門戸を開いており、中学既卒の入学者は8.6%で、前回から倍増しています。戦後の混乱などによって中学を卒業していない日本国籍の入学者は11.4%で、3.9ポイント減りました。

(2020年7月6日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。