大企業におけるパーパスの策定

パーパスとは、なぜ自分の会社が存在するのかを示す言葉で、日本語では存在意義と訳されることが多くなっています。米ボストン・コンサルティング・グループでは、パーパスをWHY(なぜ社会に存在するか)と位置づけ、WHERE(どこを目指すか)を示すビジョン、WHAT(何を行うべきか)を示すミッション、HOW(どのように実現するか)を示すバリュー・カルチャーなどと分けて定義しています。

欧米では10年ほど前から使われ始めたとされ、日本でもここ数年で認知度が高まってきています。先が見通せないVUCA(ブーカ=変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)と呼ばれる時代に、組織に一体感を生み、顧客や社会からの共感を得やすくなるという利点があります。パーパスを策定し、組織内でしっかり共有されている企業の方が、そうでない企業よりも成長性や収益性が高いとする調査・研究も増えてきています。

(2021年11月29日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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