大分県市民公開講座「若い女性で増えているがん― 予防するためには ―」開催

若い女性に好発するがんである子宮頸がんと乳がんについて、それぞれの専門医が、早期発見の重要性やその予防についてわかりやすく説明していただきました。この大分市での公開講座の開催で12回目になります。今回も多数の若い女性の方々が参加してくださり、たくさんの質問もいただきました。

 

乳がんの生涯累積罹患率は9%で、11人に1人の女性が一生涯のうちに乳がんに罹ることになります。乳がんについては、早期発見が大切であり、検診を受けることが必要となります。一方、子宮頸がんは、20~30歳代に好発することから、しばしば妊娠・出産の時期に一致するため、せっかく妊娠が成立しても、継続を断念しなければならないことがあります。そのため、マザーキラーと呼ばれています。子宮頸がんも乳がんと同様、検診が大切ですが、HPVワクチン接種により予防することが可能です。厚生労働省の通達により、現在、HPVワクチンの積極的勧奨が中止されたままですが、一日も早い接種の再開が望まれています。

 

 

こうした公開講座を通し、若い女性の方々が自らのからだの健康について学ぶことは大切です。若い女性が子宮頸がんに苦しむことがないように、思春期におけるHPVワクチンの接種ができるような環境づくりが必要となります。

 

(吉村 やすのり)

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