上場企業と有力非上場企業の人事担当者に、採用した学生から見た大学のイメージを日本経済新聞社が調査しています。総合ランキングでは、東京大学が首位でした。学生イメージの集計では、全項目を行動力、対人力、知力・学力、独創性の4側面に分けて、それぞれの平均値を出し、総合ランキングは4側面の平均値を足しています。2位は前年10位の京都大学でした。3位の九州大学は、昨年22位から順位を上げました。行動力と対人力で、首位の東京大学や2位の京都大学を上回っています。上位10校のうち、慶應義塾大学と早稲田大学を除く8校は、国公立大学が占めています。
人手不足を背景に新卒採用では学生優位の売り手市場が続いていますが、企業が採用を増やしたい大学のトップは秋田大学でした。総じて地方の国立大学が人気で、2位に岩手大学、4位に弘前大学と上位5番目までに、東北地方の大学が3校占めています。大学が就職支援に熱心に取り組んでいるとか、技術力の高さなどが高評価につながっています。
（2017年6月7日 日本経済新聞）
（吉村 やすのり）
