大学入試の志願動向

 就職状況が好転する中で、文系学部の人気が高まりつつあります。前年の募集人員を100とした場合、経済・経営・商学系が人気になっています。一方、教員養成・教育系は、勤務時間の長さがクローズアップされていることなどから敬遠されています。
 これまで学力上位層の志願者が多かった医学系は、人気に陰りがみられます。その理由の一つは、学力最上位層に次ぐ層が工学系の就職状況の良さを見て、そちらに流れています。もう一つは、受験で地元出身者を優遇する地域枠が地方国立大学で定着化し、都市部の志願者には狭き門になっていることも影響しています。芸術やスポーツ・健康などの学部を志願する人も増えており、多様化の傾向は良いことです。

(2017年9月28日 毎日新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。