大学卒業生の進路状況

 今年3月に大学(学部)を卒業した人の就職率は、前年比1.4ポイント増の76.1%でした。文部科学省が発表した学校基本調査で分かりました。7年連続の上昇であり、24年ぶりの水準に回復しました。今春学部を卒業した567千人のうち、就職したのは432千人です。男性の就職率は71.1%、女性は82.1%でした。学部卒の就職率は2010年に60.8%まで落ち込みましたが、近年は有効求人倍率がバブル期を上回るなど、企業の採用意欲が旺盛であり、就職率の回復が続いています。
 今年4月の大学入学者は、現役・浪人生を合わせて629千人で7年ぶりに最多を更新しました。四年制大学への進学率は52.6%です。18歳人口は119万人で20年前より約3割減少しましたが、大学進学率が17.7ポイント上昇しました。近年の大学生の就職率が高いことも進学を後押ししていると思われます。

(2017年8月4日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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