大学教員の女性比率の増加

文部科学省の学校基本調査によれば、大学の女性教員数が増えてきています。大学の女性教員数は、前年度から約700人増え、過去最多の5万975人となっています。教員に占める女性比率も0.3ポイント上昇し、過去最高の26.7%となりました。しかし学長などトップ層の女性比率は低いままです。
教員には学長、副学長、教授、准教授、講師、助教、助手が含まれますが、昨年度の学校基本調査では、学長の女性比率は13.2%でした。特に国立大学で低く、国立大学協会によると、今年4月1日時点の女性学長は、昨年度より1人多い4人だけです。86の国立大学のうちわずか4.7%です。
女性教員の比率について、徐々に改善に向かっており、女性教員が増えればいずれ女性学長も増えると思われます。しかし、理系では女性教員がさらに少なく、医学や理工系学部から学長が選出されることの多い国立大学においては、女性学長が少なくなっています。理系でも女子学生を増やすことと、教員の長時間労働などを改善することが必要です。

(2022年9月26日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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