大学生の学習時間

 総務省の調査によれば、大学生の1日の平均学習時間は約3時間半で、高校3年生より4割少なく、小学6年生をも下回っています。大学進学率は5割を超えていますが、目的を持たずに進学する学生が増えていることになります。大学に進学する理由としては、希望する職種・業種に進みたいからとの答えが4割を超えています。一方、幅広い教養を身につけたい、専門知識を深めたいは1割超にとどまっています。
 就職活動に際し、大学の成績を提出させる企業はせいぜい23割です。最近、選考時に成績を提出するよう求める動きが金融機関やメーカーに広がっています。学業の成果から、理解力や変化に対応できる能力の良さや責任感などを見る傾向は強まっています。若くて頭が柔軟な時期に学習することは大変貴重です。アカデミックな体験を通して学びの意識を変えることが大切です。

(2017年3月1日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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