大腸がんの治療

 大腸がんの治療で内視鏡が使えるのは、腫瘍の深さが浅く、転移がないケースです。ポリープ切除術は、粘膜表面からぷっくり膨れたポリープと呼ばれる腫瘍を切る治療法です。内視鏡の先端から飛び出た投げ縄のような金属(スネヤ―)をポリープに引っかけて、締めながら電気で焼き切ります。
 腫瘍が平らだったり、くぼんでいる場合には、下に薬剤を注射して腫瘍を浮き上がらせ、スネヤ―などで切り取る内視鏡的粘膜切除術を行います。スネヤーを引っかけられないほど腫瘍が大きい場合は、薬剤を注射して切除範囲を浮き上がらせて、先端に取り付けたメスなどで切り取る内視鏡的粘膜下層剥離術が行われています。この治療は、医師に高い技術が求められます。

(2017年10月8日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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