夫婦別姓と同性婚に関する調査

朝日新聞社と東京大学の共同調査によれば、自民党支持層でも、夫婦別姓や同性婚に賛成する意見が広がっています。調査では、夫婦別姓と同性婚の賛否について5段階で尋ねています。回答者全体をみると、夫婦別姓に賛成、どちらかと言えば賛成と答えた賛成派は57%、どちらとも言えないの中立は25%、反対、どちらかと言えば反対と答えた反対派は17%でした。同性婚では賛成派46%、中立31%、反対派23%でした。
2017年の衆議院議員選挙時に行った有権者を対象にした調査と比べると、夫婦別姓の賛成派は19ポイント、同性婚は14ポイント増えています。政党別で見ると、自民支持層で賛成意見が増加しています。夫婦別姓は25ポイント増の54%を占め、同性婚は17ポイント増の41%で、反対派の29%を上回っています。
しかし、2019年参議院議員選挙の際に行った候補者を対象にした調査では、自民の候補者の賛成派は夫婦別姓は19%、同性婚は9%にとどまっています。一方、その他の党の候補では、夫婦別姓の賛成派は8割以上でした。同性婚の賛成派は、日本維新の会で29%、その他の主要政党でも半数を超えています。夫婦別姓と同性婚という社会的価値観をめぐっては、自民候補の意識は有権者やその他の党との差が際立っています。

(2020年5月29日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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