女子大における新たなキャリア観

女子学生の大学進学率は、2016年に48.2%と20年前の2倍になったものの、女子大学の数は20年前の98校から77校に減少しています。女子大学は学生の募集に苦戦し、共学化に踏み切る大学もあります。逆風の中、女子大学の存在意義や共学との差別化をどう打ち出すかが、今や問われています。一方、大卒女子学生の就職率は年々上昇し続けています。
各女子大学が強化しているのが、女性のためのキャリア教育です。かつては良妻賢母を育成する印象が強かった女子大学ですが、ここにきて結婚や出産後も働き続けるためのキャリア意識をもたせる取り組みを強化しています。結婚したら退職して家庭に入る時代は終わり、今や60歳、65歳になるまで働き続けるのが当たり前と認識した上で就職活動に取り組んでいます。卒業後の起業家育成を支援する女子大学も出てきています。

(2018年8月29日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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