女性の社外取締役

女性の社外取締役の数がなかなか増えません。東京証券取引所1部上場企業である約2,100社に在任する女性社外取締役は、651人と前年の552人から99人増えたものの、社外取締役全体に占める比率は11.6%と1ポイントの上昇にとどまっています。コーポレートガバナンス改革で、取締役会の多様性を求める動きが強まってきています。候補者の人材不足という壁にぶつかっています。
社外取締役は、経歴で見ると、弁護士、大学教員、政府機関出身者で過半を占め、企業経験者は5.8%しかいません。生え抜きの女性の社内取締役も、東証1部で数十人とみられ、女性起用のニーズの高まりに供給が追いつかない状況です。欧州では女性の起用を促すために、女性取締役の選任を求めるクオータ制が始まっています。これによりEU域内の大企業に占める女性取締役の割合は、2003年の8.5%から2016年に23.3%に増えています。

(2018年9月16日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。