女性医師に対する支援

厚生労働省は、女性医師が比較的多い診療科で常勤医の配置基準を緩め、非常勤でも働きやすい環境づくりに乗り出しています。女性医師は増えていますが、子育てや家族の介護のためフルタイムで働くことが難しい人が少なくないため、両立に向けた柔軟な働き方を進めます。2018年度の診療報酬改定で、週3日以上かつ週24時間以上働く複数の非常勤の医師を組み合わせれば、常勤医を配置したと見なすことにしています。それにより、離職防止や休職中の人の早期復帰につながります。
女性医師は近年増加傾向にあり、大学医学部入学者、国家試験合格者のいずれも約3分の1を女性が占めています。厚生労働省の調査によれば、出産・子育て期と重なる30代後半の女性医師の就業率は73.4%で、男性医師の89.9%より15ポイント以上も低くなっています。女性医師の割合が高い診療科は、2014年のデータでは皮膚科の46.1%がトップ、次いで眼科が37.9%、麻酔科が37.7%、小児科が34.2%、産婦人科が33.7%などの順です。育児中の女性医師の働き方は、26.8%が時短勤務、25.6%が勤務日数を減らしており、通常勤務は28.8%にとどまっています。

(2018年4月22日 愛媛新聞)
(吉村 やすのり)

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