女性役員の意識調査―Ⅰ

昇進・昇格したいか?
女性活躍推進の呼び声が高まる中、大手企業でも女性の生え抜き役員が誕生し始めています。日本経済新聞では、上場企業の女性役員に意識調査をしています。回答者は社内外の役員を含み、平均年齢は54.5歳です。社会人になった時点では、結婚・出産・その両方のいずれかを機に仕事を辞めるつもりだったという人が24.7%を占め、管理職になることも特に考えてなかったが62.3%です。管理職に昇進・昇格したいと思っていた人は、31.2%にとどまっていました。しかし管理職になった頃には、もっと昇進・昇格したいと思った割合が、42.2%に高まっています。

意識を変えた人が挙げた理由の1つは、仕事の面白さです。また、上位のポジションの方が、自分の業務範囲・裁量が広がることに気づいた女性もいます。管理職経験を機に、より権限を持って仕事をしたいと昇進を意識し始めた人が目立ちます。女性は仕事と家庭の両立のほか、自身を過小評価し昇格に慎重になりがちですが、社会に能力を還元する喜びを感じチャンスを生かそうとの考えに変わっていきます。

(2018年10月15日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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