妊孕性改善と生児獲得を目指したpreconception care

第71回日本産科婦人科学会学術講演会の生殖・内分泌・女性ヘルスケア領域のシンポジウムテーマは、「妊孕性改善と生児獲得を目指したpreconception care」でした。

 

妊孕性の改善の観点から、慢性子宮内膜炎の治療意義、子宮内膜症における生児獲得に向けた新しい治療戦略についての新知見が発表されました。さらに卵巣における局所因子としての小胞体ストレスに注目し、そのストレスの是正による卵巣機能不全状態の改善効果についても言及されました。原因不明の不育症に対する栄養環境のバイオマーカーとしての葉酸代謝経路とビタミンDの意義について検討がされており、いずれの発表も妊孕性改善に向けたpreconception careにおける新知見をもたらす素晴らしい講演でした。

 

(吉村 やすのり)

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