子どものSOS

 文部科学省が教師向けに作った自殺予防マニュアルでは、子どもから相談を受けた教師は、安易に励ましたり叱ったりするべきではないとしています。①心配していることを伝える、②死にたいという気持ちについて率直に尋ねる、③気持ちを傾聴する(聴き役にまわる)、④生徒の安全を確保するTALK4原則を守って対応すべきだとしています。
 嫌なことから逃げ、学校を休んでもいいと呼びかけることも必要です。子どもの世界は狭く、思い詰めてしまいます。他に選択肢があると伝えることも大切です。子どもが必死に出しているSOSを受け止められないと、本人はますます絶望してしまいます。教師や家族だけでなく、医療や福祉など様々な関係者が連携し、粘り強く支援していくことが大切です。

 

(2017年4月21日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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