子ども食堂

 子ども食堂とは、地域住民らのボランティアが子どもに無料か安価で食事を提供するところです。寄付金などを活用して食材を入手し、食事を月に数回程度振る舞うケースが多くみられます。貧因世帯への支援のほか、共働き世帯などで子どもが1人で食事する孤食を防ぐ狙いもあります。親子での利用も増えています。
 こうした子ども食堂を支援する自治体が都内で増えてきています。文京区は運営費の補助を始め、品川区は子ども食堂に関心を持つ人同士の連携を促すネットワークづくりに着手しています。子どもを見守る地域の拠点としての役割が期待されます。渋谷区では、社会福祉協議会と共同で、食事のほか、勉強や趣味の場を提供するこどもテーブル事業を始めています。子ども食堂を通じて、社会全体が子どもを育ててゆく意識が高まることが期待されます。

(2017年5月19日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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