子宮頸がんワクチンの効果

 わが国の子宮頸がんワクチンの接種に関する論文が、International Journal of Cancerに掲載されています。

それによれば1994年、1995年生まれの女性では、子宮頸がんの子宮頸部上皮内腫瘍におけるHPV16/18型陽性の頻度が有意に減少しています。また2024歳の女性においては、HPV16/18型の陽性の頻度が、2012年から2015年の4年間に有意に減少しています。わが国のこの年代の女性には、子宮頸がんワクチンの定期接種を受けていた女性が含まれています。
 わが国では現在、子宮頸がんワクチン接種がほとんど実施されておらず、ワクチンの有用性に関する科学的エビデンスの高い研究成果を得ることは困難です。中間報告ですが、大変貴重なデータです。

(吉村 やすのり)

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