小・中学生の国際テスト

 国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)によれば、日本の小学4年と中学2年の平均点がいずれも過去最高になりました。日本は全4教科の平均点でいずれも1995年の調査開始以来、過去最高を記録し、中2理科の国際順位は前回から2つ上げて2位となるなど、全教科で5位以内に入りました。テストを受けた小4は、小1から「脱ゆとり教育」で授業時間が増えた現行学習指導要領の対象となり、中2も先行実施された現行指導要領で小3から学んでいます。
 日本は得点の低い層の割合が縮小しました。こうした学力の底上げが、全教科での過去最高の平均点につながったようです。ただトップ層は他の上位の国・地域に比べて薄く、記述力が問われる問題が苦手なことも改めて浮かび上がりました。文部科学省は、統一の学習指導要領のもと、一定水準の教育が受けられているとして、現在の「脱ゆとり教育」を評価しています。

(2016年11月30日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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