小中学校でのデジタル機器の利用

国のGIGAスクール構想では、小中学生に1人1台のパソコンやタブレット端末を配備することになっています。コロナ禍による休校中、デジタル化が進んでいた学校は、子どもや家庭との関係を断ち切られずにすみました。授業での活用も重要ですが、学校や教員は、まず手紙や資料は紙ではなく、メールやメッセンジャーで送る、連絡帳をデジタルにする、宿題の提出や返却をオンライン化するなど、日常のデジタル化を進めることが大切です。
2018年の国際調査では、日本の子どもは、宿題や調べ物でのICT機器の活用度が極めて低いという結果が出ています。ICTは、子どもが自身の資質を磨く武器であり、将来を切り開く武器になります。これから何カ月かで、ICTの活用に関する学校間の格差は広がると思われます。トラブルなどが起きた時も、過度に騒いで取り組みを止めることなく、積極的な活用を働きかけることが大切です。ここで立ち止まると、教育ICT化や社会のデジタル化で、他国に追いつく貴重な機会を失ってしまいます。

(2021年7月11日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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