尿酸値の読み方

 尿酸値は、高いと痛風が起きやすく、高血圧や糖尿病などのリスクが高まります。逆に低いと急性腎不全や尿路結石を引き起こしやすくなります。尿酸値が7.0㎎/㎗を超えると高尿酸血症とされ、2.0㎎/㎗以下だと低尿酸血症と診断されます。
 近年、この尿酸値が正常範囲内であっても、高めだったり低めだったりすると腎臓の機能低下を招く恐れがあると考えられています。尿酸値が3.5㎎/㎗未満だったり、6.0㎎/㎗を超えたりすると、腎臓へとつながる微細な動脈で血液が流れる際の抵抗が高まり、腎臓の機能が低下するケースがあることが分かっています。数値が正常なら良いとするのではなく、より適正な状態に近づけることが大切であると考えられています。

(2017年6月2日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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