希少がんの治療環境の整備

 厚生労働省は、国立がんセンターを中心として、希少がんの治療環境を整備することにしています。同センターの支援のもと、専門医が少ない地方病院などが正確な診断結果を患者に説明できるようにして、患者が適切な治療を受けられるようにします。希少がんとは、罹患率が人口10万人当たり6例未満で、数が少ないため診療上の課題が多いがんと定義されています。脳腫瘍や、消化管の壁に発生する消化管間質腫瘍などが該当します。
 希少がんは、正確に診断できる医療機関が限られています。同センターは、がん診療連携拠点病院などから判断が難しい患者の病理診断を引き受けています。正確な診断結果を伝え、適切な治療を行ったり、対応できない場合は、治療実績が豊富な医療機関を紹介します。専門医の少ない地方でも、患者が適切な医療を受けられるように治療環境を整備します。

(2017年7月29日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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