帯状疱疹のワクチン

帯状疱疹は、水ぼうそうと同じ水痘・帯状疱疹ウイルスが原因の病気です。水ぼうそうは治った後も、ウイルスは症状を出さない状態で体内に潜み続けています。そのため水ぼうそうになったことのある人は、ウイルスが潜み続けているため、帯状疱疹になる可能性があります。加齢に伴って免疫力が低下すると発症します。
帯状疱疹は、予防するワクチンが2種類あります。水ぼうそうワクチンと2020年に新しく発売された帯状疱疹はワクチンです。水ぼうそうワクチンは弱毒化したウイルスを打つ生ワクチンです。インフルエンザワクチンと同じ皮下注射で、接種は1回で済みます。帯状疱疹の予防効果は約50%です。水ぼうそう予防目的の乳幼児の場合は無料で受けられますが、大人が帯状疱疹の予防目的で打つ場合は、費用が自己負担となり、9,000円程度かかります。
帯状疱疹ワクチンは無毒化したウイルスを使った不活化ワクチンです。新型コロナワクチンと同じように筋肉に打ちます。予防効果は90~97%と高い反面、接種部位の痛みが8割、発熱が2割の人に出るなど副反応が出やすいとされています。また2回打つ必要があり、費用は計4万4,000円程度と高価です。免疫抑制を使っている人には、感染リスクがある生ワクチンは使えませんが、不活化ワクチンなら接種できます。しかし、ワクチン接種のハードルは高額な費用です。

(2022年8月29日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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