年金の受給開始

現在は年金をもらい始める年齢を60~70歳の間の何歳にしても、加入者が平均的な寿命まで生きた場合にもらう年金の総額が変わらないよう設計されています。基準となる65歳よりも前倒しして受け取ると、年金額は1カ月あたり0.5%ずつ減ります。後ろ倒しなら同0.7%ずつ増えます。60歳で受給開始なら基準額から3割減り、70歳まで遅らせれば42%増えます。
厚生労働省の試算では70歳で厚生年金を受け取り始めた場合、夫婦2人のモデル世帯で年金額は月33万円です。60歳で退職して65歳から年金をもらうのに比べて11万円多くなります。75歳まで受給開始年齢を後ろ倒しした場合にもらえる年金額は、基準額から1.9倍に増えることになります。70歳以上で就業している人の割合は2017年時点で15%ですが、70歳を過ぎても働く意欲を持っている人は3割に上っています。

 

(2019年1月26日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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