年齢調整死亡率

 厚生労働省は、2015年の都道府県別の人口10万人当たりの年間死亡者数である年齢調整死亡率を発表しました。国勢調査にあわせて、国民の健康水準の指標として5年ごとに集計されています。男性は2010年の前回調査より58ポイント減って486人、女性も同20ポイント減の255人で、いずれも過去最低を更新しています。女性の方が平均寿命が長いことなどから、男性の死亡率の方が高くなっています。
 また、年齢調整死亡率は、年齢構成の異なる都道府県間で、住民の死亡状況を比較できるように調整した数値でもあります。長野県が男女ともに低く、男性は1990年以降6回連続、女性は前回に続き2回連続最も低い健康優良県となっています。長野県は、以前から保健師らが地域を巡回して食生活の改善に取り組むなど、健康への意識が高いことが理由と考えられています。一方、死亡率が最も高かったのは男女とも青森で、男性は4回連続、女性は2回連続のワースト記録です。塩辛い食べものが多い食習慣や、冬場の雪の多さによる運動不足などが影響していると考えられています。

(2017年6月15日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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