年齢階層別の出生率

子どもを出産した女性を年齢階層別にみると、最も多かったのは30~34歳です。2016年までは母が40歳以上の出生数は、前年に比べて増えていましたが、2017年は40~44歳も減少に転じました。母が45歳以上の出生数はなお増えていますが、1,511人に過ぎません。



出生率にも晩婚化の傾向がみられます。女性の年齢階級別に合計特殊出生率をみると、35歳以上で上がった一方、34歳以下は軒並み下がりました。2017年の出生率を都道府県別にみると、大都市ほど低下幅が大きくなっています。全国で最も低い東京は1.21と、前年の1.24からさらに大きく下がりました。大阪府も0.02ポイント低い1.35でした。神奈川、千葉や京都も1.3台前半にとどまっています。大都市ほど核家族で夫婦共働きの世帯が多く、保育所に子どもを預けられないなど仕事と育児を両立しにくくなっています。

(2018年6月2日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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