待機児童問題を考える―Ⅳ

子育て安心プラン
 国は、今年6月に子育て安心プランを発表しています。22万人分の受け皿を2018年度から追加整備し、2020年度末までに待機児童をゼロにするのが目標となっています。2017年度末までに保育の受け皿を約50万人分増やし、待機児童ゼロを目指していました。しかし、子育てしながら働く女性が増えるなどして、保育の需要が予想以上に増加し、目標を3年先送りしました。
 子育て安心プランの柱となるのは、待機児童の7割を占める12歳児の受け入れ強化です。02歳児を預かる小規模保育を幼稚園が行う場合には、2歳児のみの受け入れでもいいことを周知するなど、幼稚園での2歳児保育を進めています。保育者が自宅などで少人数の02歳児を預かる家庭的保育(保育ママ)や、国の支援で企業が運営する企業主導型保育、大規模マンションでの保育所整備を進めるなどして受け皿を拡大しています。一方、賃金の引き上げに加え、研修の実施などキャリアアップの仕組みを整えることで保育人材の確保にも力を入れています。

(2017年9月10日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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