心不全の対応

 心不全は、様々な原因で心臓の機能が落ち、息切れやだるさ、むくみといった症状が出る状態をいいます。慢性心不全は年齢とともに増え、80歳以上の人では1割に達するともいわれています。国内の患者は百万人以上と推測されています。心不全は大きく、AからDまでの4つのステージに分かれます。既に心臓に問題があっても症状が現れていないBの人がたくさんいるといわれています。はっきりした症状がなくても、心不全が疑われる人は少なくありません。症状があっても年のせいと見過されることもあり、隠れ心不全と呼ばれます。隠れ心不全はBないしCの初期にあたります。
 高血圧は心不全を招く代表的疾患です。糖尿病も心不全原因になりやすく、こうした病気があれば治療することが必要です。階段を上がるとすぐ息が切れる、立ち仕事でもないのに足がむくむ場合は、Cに進み始めている可能性があります。治療は、高血圧など原因となる問題に対処しつつ、薬で体に余分にたまった水分を外に出したり、心臓への負担減らしたりするのが一般的です。無理のない範囲で毎日歩き、23日に一度のペースで下半身のスクワットなども良いとされています。

(2017年3月1日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。