心電図伝送システム

救急隊員が取った心電図データをインターネット経由で、専門の医師に速報するシステムが開発されています。急性心筋梗塞は心臓の表面にある冠動脈が狭くなったり、突然血栓で詰まったりして起こります。冠動脈が完全にふさがった場合は、死亡のリスクが高く、一刻も早く治療する必要があります。
米国の治療ガイドラインは、救急隊員が最初に患者に接触してから治療までを90分以内にすることと、病院に運ぶまでの間に診断の決め手となる12誘導心電図を取り、病院到着前の早いタイミングで伝送することを勧めています。データを循環器専門医が読めば、急性心筋梗塞かどうか分かります。治療が必要と判断すれば、スタッフの招集など準備を早めに始められます。日本でも蘇生ガイドラインが2015年から、救急隊員が12誘導心電図を取り事前に病院に送ることを強く勧めています。

(2018年11月3日 岐阜新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。