所得格差による健康格差

厚生労働省の国民健康・栄養調査によれば、各家庭の所得によって、生活習慣などに差があることが分かりました。家庭の年間所得を、①600万円以上、②400万円以上600万円未満、③200万円以上400万円未満、④200万円未満の4つに分けて分析しています。
健康診断を受けていない人の割合ですが、高所得の①は男性16.7%、女性26.1%です。低所得の④では、男女とも40%を超え、所得が低い人が健診を受けていない傾向が分かります。80歳で20本以上あることが望ましいと言われる歯の数ですが、自分の歯が何本残っているかを尋ねると、④は20本未満と答えた人が男女とも30%ほどいます。①よりも歯が残っている人が少なく、低所得では、定期的な歯科受診や治療が難しいと思われます。
バランスの良い食事を取っている割合も、低所得では少なく、摂取カロリーも低い傾向にありました。一方、喫煙者は低所得者で多く、健康に留意している人が少ないと思われます。

(2020年2月13日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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