手洗いの重要性

 インフルエンザは国内で年間1千万人以上が感染するといわれており、12月から2月にかけて患者数が増えます。この時期は風邪やノロウイルスによる感染性胃腸炎などにも注意が必要です。インフルエンザや風邪の主な感染経路は、くしゃみや咳による飛沫感染です。一方で、ウイルスが付着した物に触れた手で目や鼻、口に触れることで間接的に感染する接触感染も起こります。ノロウイルスも飛沫や接触で二次感染を起こします。
 接触感染の予防に欠かせないのが手洗いです。インフルエンザの感染リスクは、石鹸を使った手洗いを15回以上すると3割ほど減り、10回以上だと5割程度減るといわれています。インフルエンザワクチンによる発症防止効果が4割前後ですから、日常生活で簡単に実践できる手洗いの予防化効果は重要です。特に外出の後や調理前後、食事の前、トイレの使用後には手を洗う習慣をつけることが大切です。また飛沫感染を防ぐためにはうがいも必要です。

(2017年11月25日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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