手術前後の口腔ケア

手術後の肺炎や抗がん剤使用による口内炎を防ぐため、治療の前後に口の中の清掃などを行う口腔機能管理の取り組みが広がっています。手術前に口腔内をきれいにすることの効果を示すデータは、いくつも報告されています。合併症が減れば、患者の入院日数の短縮にもつながることから普及が期待されています。



厚生労働省は、6年前から手術時などの口腔機能管理について医療機関が診療報酬を請求できるようにして、その対象を少しずつ広げてきています。現在はがんや心臓の手術、臓器移植のほか、がんの放射線・抗がん剤治療、緩和ケアなどが対象となっています。口内炎の発症率が高い抗がん剤を長期間にわたって服用する患者など、日常的に口腔機能管理を必要とする人も増えてきています。

(2018年6月13日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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