手足口病の増加

 手足口病は、エンテロウイルスなどが原因の感染症です。発疹が主な症状で、約3分の1で熱が出ます。通常は数日のうちに治りますが、髄膜炎などの合併症を引き起こすこともあります。手足口病は例年夏にピークを迎えます。今年は大流行した2011年に似たペースで増加しています。
 乳幼児を中心に、口の中や手、足に発疹が出る手足口病の患者が625日までの1週間で1医療機関あたり2.41人となり、昨年同時期に比べて約6倍と大幅に増えています。くしゃみなどの飛沫や便を通じて感染し、保育施設などで集団感染が起こりやすいとされています。予防には手洗いや排せつ物の処理をしっかりと行うことです。玩具やタオルは共用しないで、個人別にすることが予防につながります。

(2017年7月5日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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