教室の冷房

 文部科学省の調査によれば、全国の公立小中学校の教室で冷房が設置されている割合は41.7%でした。3年前と比べて11.8ポイント増えていました。毎年のように猛暑が続いている影響で設置率は右肩上がりですが、地域差が大きく、夏休みの長さにも影響を及ぼしています。文部科学省によると、全国の公立小中学校の82532教室のうち、冷房が設置済なのは342,267教室です。調査を始めた1998年度と比べて、設置率は6倍以上に伸びています。気候の温暖化による影響のほか、校舎の耐震化工事が一段落し、空調の整備を進める自治体が多くなっています。
 都道府県別にみると、香川県92.3%や東京84.5%、滋賀77.95、沖縄74.35が高く、北海道1.9%や青森4.5%、岩手5.1%、秋田6.4%など、北海道から東北地方にかけて低くなっています。自治体の財政状況や優先順位の違いなどが表れています。私たちの小中学校時代、どこでも冷房は設置されていませんでした。しかし、暑さも現在のような猛暑はなかったように思います。

(2017年7月17日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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