新型出生前診断(NIPT)の現状と問題点―Ⅲ

先天性疾患の母体年齢別頻度
先天性疾患の頻度は母体年齢上昇とともに増加します。29歳の母親の児は染色体疾患の発生頻度が0.13%、そのうち13・18・21トリソミーの頻度が0.1%です。35歳の母親ではそれぞれ0.5%と0.4%に、41歳になると2.0%と1.5%と増加します。こうしたことから、妊婦さんの高齢化に伴って、NIPTを希望する妊婦は今後はさらに増えていくと予想されます。

先天性疾患に占める染色体異常の割合は、年齢とともに増加しますが、それ以外にも様々な異常があることをクライエント夫婦は知っておくべきです。

(母子保健 2018年10月号)
(吉村 やすのり)

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