旅先での感染症

海外旅行の際は、様々な感染症への注意が必要です。国外の旅先で感染症にならないためには、旅行前と現地で対策が欠かせません。旅行前に重要なのがワクチン接種です。はしかやおたふく風邪(流行性耳下腺炎)などは、かかったことがなく接種回数が1回以下の人は、受けた方が良いとされています。渡航先で流行している感染症のワクチン接種も大切です。狂犬病やA型肝炎、腸チフスのワクチンなどです。ワクチンの効果を十分に得るため、接種は渡航の2~4週間前までに済ませることが大切です。
マラリアが流行する熱帯・亜熱帯地域に行く場合は、予防薬を処方してもらい、渡航前から帰国後まで服用します。ジカ熱やデング熱、ダニ媒介性脳炎といった蚊やダニが媒介する感染症は、防虫対策が必須になります。現地では長袖や長ズボンで皮膚の露出を避け、虫よけ薬や蚊帳などを使うことが必要になります。旅行先では生ものや生水を口にしないことや、むやみに動物に触らないことも大切です。狂犬病ウイルスは、犬に限らず、ほ乳類全てが持っている可能性があります。

(2018年6月30日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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