日本の総人口

 総務省の発表によれば、2016101日時点の外国人を含む総人口は、2015年と比べて162千人少ない12,6933千人となりました。6年連続で減少し、過去最多だった2008年から約110万人減っています。1年間の死亡数から出生数を差し引いた自然減は、統計を始めた1950年以降で、最多の296千人に達しています。今後も高齢者の増加と出生数の減少傾向は変わらない見込みで、自然減の減少幅の拡大が続くと思われます。
 労働の担い手となる1564歳の生産年齢人口は、前年比72万人減の7,6562千人でした。総人口に占める割合は60.3%です。一方、65歳以上の高齢者(老年人口)は723千人増の34591千人に達しています。高齢者が人口に占める割合は27%を超え、過去最高となっています。75歳以上の後期高齢者が13.3%を占めており、年少者を逆転しています。入国者数から出国者数を差し引いた社会動態は、134千人のプラスとなりました。政府による外国人労働者受け入れ政策などの効果で、長期滞在をする外国人が増加しています。国内の生産年齢人口の減少を補っている側面もあります。

 

(2017年4月15日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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