最低賃金の引き上げと地域格差

最低賃金は3年連続で3%引き上げられており、現在は全国平均で874円です。政府は2019年度の経済財政運営の基本方針で、1,000円の早期達成を目指すと明記しています。最も高い東京都では、最低賃金が1,000円を超すのが確実です。現在は985円で、10月以降は1,015円以上になりそうです。

(2019年7月29日 日本経済新聞)

最低賃金が全国首位の東京都と最も低い県との差は広がっています。2002年度は104円でしたが、2018年度は224円と2倍超になっています。政府は、最低賃金を年3%程度引き上げ、全国加重平均で1千円を達成を目標としています。加重平均は、各都道府県の労働者数の違いを考慮して算出します。1千円の早期達成には、東京、大阪、神奈川のような人口多く、最低賃金も高めの都府県を大きく引き上げることが近道ですが、それではランク上位と下位の差はいつまでも縮まりません。2018年度の最低賃金の全校加重平均は874円ですが、これを上回るのは7都府県にとどまっています。

(2019年7月29日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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